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2015年08月23日

第625回「ロケフェスリポート①」

 夏らしい空が広がっています。前日を休みにしていたので準備万端、今日に備えてしっかり休養もとれました。早いことはわかっていたし、来ないわけないのですが、いざその日が来ると、やはりやさしい電流のようなものが体を流れはじめます。
「そろそろ到着します!」
 1年ぶりのリキッドルーム。まだ誰もいない楽屋の匂いは懐かしく、昨年と同じソファを陣取ると、車から運んだ荷物を並べて、まずはアイスコーヒーで一息。もうあと数時間後にははじまっているなんて。
 舞台上の準備が整ったら、リハーサル開始。今年は例年以上に出演者が多いので、一刻を争う事態。楽器・機材の転換や、セッティングなどにあまり時間をかけられません。時刻表のように、分刻みで進められるリハーサル。出演者が続々と会場入りすると、ステージ上でめまぐるしく入れ替わっていきます。その頃、2階では物販ブースや当日券の受付、一階ロビーでは、協賛の高速家族は山梨県のブースなどが、開場に向けて準備をしています。もちろんスタッフに任せていますが、各所の確認に追われて行ったり来たり。
「それではオンタイムで開始しますので、長丁場ですが、どうぞよろしくお願いします!」
 そうして、最初のDJが曲をかけはじめたときはすでにクタクタで、舞台袖の椅子に腰をおろすと、それが持ち上がるまで30分以上かかりました。まずはおなじみ4人のおじさんのコーナー。三宿ロケデラクルーが順番にDJをして最終的に4人ではしゃぐひととき。このときすでに会場はお客さんで溢れかえっています。そこから中塚武さんへとバトンパス。6回中5回も参加していますが、今回は音を止めずにノンストップで駆け抜けてくれました。続く、i-dep登場までの転換の時間を利用して、あらためて挨拶。
「今日はお越しいただきありがとうございました」
 前売り券が完売したこと、コラボグッズがすでに売り切れたこと、など、報告しました。
「そして、今回は、謎のブースがありまして…」
実際僕もわからないのでご本人に登場してもらいました。
「あの、先行予約の説明をしてほしいんですけど…」
現れたのは、私服姿の岡本夏生さんでした。どんなコスプレも見ていますが、やはり、私服姿が一番刺激的です。
「一冊、一万円になります」
値段の発表に会場はどよめうなか、次の準備にとりかかってもらいました。
 i-depのナカムラヒロシさんは、これまでとは違うメンバーで、すべて新曲で挑んでくれました。「Rainbow」はなかったけれど、「flag」はとてもノリやすい曲でした。時刻は18時をまわっています。そろそろトイレ休憩の時間です。昨年までは、ミスタートイレ休憩・シャカ植松さんが休憩中の退屈しのぎに楽しませてくれていましたが、彼ももう現役引退してしまいました。なので今年は、文字通りのトイレ休憩になろうとしていた、そのときです。
「あの、僕でよかったら…」
ピンクのTシャツを着たおじさんがはいってきました。そうです、植松さんです。
「でも、もう、引退したんじゃ…」
「肩あっためていたんで、大丈夫です!」
 そうしてはじまったベストヒット奉行。待望の人もいれば、なんだかよくわからないまま聞いている人もいたでしょう。でもとにかく、一度リングを降りた男が再びあがてきたところに大きな価値がありました。蘇る土曜深夜の空気。なんだか、とても、すっきりしました。
「いやぁ、素晴らしかったよベストヒット奉行。でも、来年はさすがに難しいよね…」
「そうですね、僕も普通のおじさんとして…」
すると、どこからともなく軽快な音楽がきこえてきました。

2015年08月23日 11:04

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