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2015年07月19日

第622回「小さなくす玉を割りながら〜2500回を迎えて〜」

「明日、2500回なので」
と、スタッフからオープニングを外でやりたい旨を報告されたときは、正直、耳を疑いました。というのも、以前2000回という節目を迎えたことは記憶にあったのですが、それから500回も進んだ実感はなく、まったく身に覚えがなかったのです。「10周年」に気をとられていたこともあるかもしれません。
「あれから2年経つのか」
 光陰矢の如し。この前MX小学校に入学したかと思えば、もう4年生になっています。そりゃ、毎日通っていればいつの間にか100回200回を迎えるもので、積み重ねというのはつくづく大切な営みだと思いますが、放送の度に回数を気にしているわけではありません。本当に、気がつくとという印象。こうやって3000回、5000回と、節目を迎えるのでしょうか。その度に、玄関先で小さなくす玉を割って、いつものように始まる夕方5時。歴代MCが受け継いできたバトンを握って、共演者の方々とくだらないことで笑いながら流れる時間は、60分のシンフォニー。手にする棒は、指し棒であり、バトンであり、指揮棒なのです。
 僕は、音楽家に憧れていたもののの、お笑いの道に進みました。音楽家にはなれませんでしたが、こうやって毎日、夕方5時に、指揮棒を振っているつもりです。コメンテーターというそれぞれの楽器。交響曲ではなくコンチェルトかもしれません。マツコ協奏曲のときもあれば、岡本狂詩曲のときもあるでしょう。明るい曲調の日もあれば、静かな調べを届けるときもあるでしょう。とにかく、あの空間にいる人たちは、みんな楽器であって、毎日毎日、その日しか聴けない演奏をしている。日によって楽器こそ違いますが、笑い声という「音」は欠かせません。
「それでは、また明日」
 この言葉を毎日言えること。こんな幸せなことはありません。テレビ離れと言われている昨今、毎日観てくれている人たちにも感謝しなければなりません。5時夢オーケストラの演奏を毎日聴きにきてくれる人たち。小さなくす玉をあと何個割れるかわかりませんが、汗をかきながら、日々の演奏会、たのしく指揮棒を振っていきたいと思います。

2015年07月19日 11:02

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