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2006年10月15日

第241回「women change the world」

これは、かの有名な詩人の言葉でも、偉大な芸術家のそれでもありません。僕が勝手に作った言葉です。文字通り、「女が世界を変える」という意味です。先に言っておきますが、そもそもみんなに納得してもらおうという気はなく、こういう考え方もありでしょ、というあくまで提案だということを前提として受け止めてもらえればと思います。
女が世界を変える、といっても、かつての土居たかこさんのように、政党のリーダーとして改革をしていくということでも、女社長が日本の企業を席巻するということでもありません。一般的な女性の存在が世界を変える、ということです。
それではまず、世の中に女性がいなかったらどうなるのでしょうか。(この手の話の場合、子供を産むのは女性だ、とかはひとまず置いておきます)単純に想像できるのは、男たちのやる気が半減するということです。
世界をひとつの学校に縮小して考えてみましょう。校庭のどこかで女子が見ていると、サッカー部の男子はやる気がさらに増します。女子テニス部の声がきこえるから、男子野球部が燃えるのです。当然、女子のいない男子校の生徒たちも頑張っていますが、それとは違う、火事場の馬鹿力のような、男のモテタイ力(リョク)のようなものが芽生えるのです。だから、もしかすると高校野球の優勝校は、男子校よりも共学の高校のほうが多いかもしれません。あくまで憶測ですが、きっとそうなのです。女性の存在が野球部のテンションを牽引し、優勝に導いているのです。つまり、女性がいることで、男たちはより力を発揮できるということです。
一旦縮小したものを、今度はぐわんと広げ、人類全体にあてはめてみます。女性が存在しなかったら、やる気がなくなるどころか、ケンカばかりして人類は滅んでいたかもしれません。滅ばないにしても、こんな急速に文明は発達しなかったのです。この世に女性がいたおかげで、男たちは頑張ることが継続でき、文明を発展させることができたのです。インターネットだって、女性の裸を見たいという人がいたから普及できたのです。それこそまさに、女性に対する思いが文明を支えたと言えるでしょう。だから、この世に二つの性があるのは、子孫を残すためというのはもちろんのこと、なにより人類を発展させるためだったのです。ちなみにですが、仮に女性だけだったとしても、女性は力に頼らないから人類は滅ばなかったではないでしょうか。
世の中のブームを作るのも女性です。どんなに男性に支持されても女性の支持を得なければ爆発的なものにはなりません。格闘技ブームも女性が認めて初めて市民権を得たといえるでしょう。それだけ女性の支持は重要で、彼女たちのリアクションしだいで世の中の空気が変わるのです。移り気で、飽きっぽいところがすこし難点ですが。
その反面、女性にちやほやされすぎて、女性に溺れてしまい、本来の力を発揮できなくなってしまうとケースもあります。例えば、ハンカチ王子が女性に溺れて練習を怠ってしまい、成長がとまってしまうというようなことです。実際にはそうならないだろうけど、言うならそういうことなのです。そういう意味では、

Women destroy the world

女が世界を滅ぼす、という可能性も出てくるわけです。結局、女性に支えられて成功する人もいれば、女性に溺れて人生を無駄にしていまう男もいるということです。良い舞台に必ず良質なお客さんがいるように、成功する男性には必ずそれを支える女性がいるのです。そういう意味で、良くも悪くも、女性が世界を動かしている、地球は女で回っているのです。
 だから彼だって、一国の支配者であるまえに、一人の男です。彼の暴走を防ぐのは、政治の力ではなく、きっと女性の力なのです。だから彼の意識を変えるのは、外からの圧力ではなく、彼の心の中にいる女性の存在なのです。

Women change the world

女が世界を変える
彼の暴走を止めるのは、女性の力なのです。
世界を変えるのは、女性なのです。

1.週刊ふかわ |2006年10月15日 10:30