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2006年05月07日

第219回「偽ふかわにご用心」

「偽ふかわ?!」
「そうなんです。ふかわさんになりきってる偽ふかわがいるんです!」
「周りは全然気付いてないの?」
「どうも信用しちゃってる感じなんです」
「それはまずいなぁ...」
「厄介なことに、偽ふかわは妙にいい人ぶってて、周囲に警戒心を抱かせないんです」
「じゃぁ、順調にふかわを演じてるってこと?」
「そうですね」
「でも、そんなことしてなんになるんだろ?」
「さぁ...」
こんなやりとりがあったのが半年ほど前で、当時、コラムの終わりに「偽ふかわに気をつけて!」みたいなことを書きました。ただその頃は、僕自身あまりそこらへんの事情を知らなかったし、「偽ふかわ」を演じている人もすぐに飽きると思ったので、そのうち収まるだろうと楽観視していました。しかし、半年たった今でも「偽ふかわ」は存続しているらしく、どうもやめる気がなさそうなので、これは付け足し程度で済ませることじゃないな、と思ったのです。
「で、そのミクシー?っていったいなんなの?」
僕は、その実態を良く知りませんでした。
「ちょっと前から流行りだしたんですけど、いわば、会員制のコミュニティーみたいなもので、紹介がないとはいれないんです。既に登録者数は数百万人を越えているそうで...」
「その中に、偽ふかわが紛れ込んでるわけだ」
「そうですね。全体を大きな街と捉えると、偽者は、ふかわという家にたくさんの友人を招きいれてるような感じです」
「どれくらい?」
「3、400人って感じですかね」
「そんなにいるんだ。でもみんないずれ気付くよね。放っておけば勝手に消滅するんじゃない?」
「だと思うんですけど...」
しかし、現実はそう甘くはありませんでした。
「偽ふかわがまだいます!しかも、ふかわさんになりきって日記まで書いてます!」
もうすっかり「偽ふかわ」のことなんて忘れていました。
「まじで?まだやってるんだ!」
「しかも人数が倍増してて、いま7、800くらいいるみたいなんです」
「なにそれ!みんな信じちゃってるの?」
「日記に対するコメントを読むと、みんな信じてるようです。中には偽者だと気付いてる人もいるんですけど...」
「に、日記かいてるの?偽者が?」
「はい。それにみんながコメントしています」
「どんなコメント?」
「なんか、リスペクト的な感じです」
「俺がリスペクトされたことないのに...」
「でも、そんなことやって楽しいんですかね」
「結構軽い気持ちではじめたら想像以上に楽しくなっちゃったんだろうね。じゃなきゃ、大変だもんね、偽者を演じるの」
野ざらしの掲示板などに比べ、会員制とあって、中傷するようなことはあまり書き込まれないのでしょう。
「でも、みんな気付かないっていうの、ちょっとショックだなぁ...」
「なんでですか?」
「なんか、誰にでもできるのかなぁ...なんて...」
「まぁ、みんなも半信半疑かもしれないですけどね」
「どうしましょうか?」
「放っておいてもいいけど、本気にしちゃう人もいるわけだからやっぱり偽者がいるのはよくないよね。」
「そうですね」
「実際に見たほうがいいのかな、それ」
「どっちでもいいと思いますけど」
「じゃぁ、見ない。なんかわからないけど、嫌な気分になりそうだから」
「そうですね。」
「じゃぁ、できる範囲で偽者に注意してって伝えるよ」
ということで、僕は詳しくはわからないのだけど、ミクシーとかいうコミュニティーで、僕のふりして参加している人がいるので気をつけてください。もしできたら、注意もしてあげてください。やっぱりよくないから、そういうのって。きっとこの「週刊ふかわ」も読んでるんだろうけど。
さぁ、バスツアーまであと一週間です。どうか晴れますように。どうかお腹いたくなりませんように。

1.週刊ふかわ |2006年05月07日 10:00