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2006年04月09日
第215回「発表の前に」
「た、大変です!バ、バ、バ、バスツアーが、、、た、大変なことになっています!!」
普段は冷静なマネージャーが興奮気味に楽屋に入ってきました。
「なに、どうしたの?」
「バ、バ、バ、バスツアーの応募が、た、大変なことになっているんです!」
実際にはこんなに興奮していません。
「えっ?もしかして、定員割れ?」
「違うんですよ!それが、ものすごい数の応募がきてるんです!」
「えっ、マジで?!」
「マジです!もうびっくりです!」
募集開始からまだ2,3日しか経っていないのに既に三桁に達していました。
「そうか、それはすごいなぁ!」
「意外と読んでる人いるんですね!」
「そうだな、意外とな」
誰かのブログのように、毎日数万人が訪れるようなところではないので、実際にどの程度の応募が来るのか、全く未知数でした。それこそ数人からしか応募がない、ということも心のどこかで想定はしていました。以前100回記念の際には、それなりの応募があったものの、だいぶ時間が経っているので読者が離れていることだって考えられます。しかも、ビートル試乗フェアが無料だったのに対し、今回は有料です。それも決して安い値段ではありません。そういったことが僕を多少なりとも不安な気持ちにさせていたのでした。それだけ、「応募が大変なことになっている」という知らせは、僕からそういった不安を取り除いてくれたのでした。
「では、パソコンの方に送りますんで」
それから数日して締め切りの日を迎えました。自宅のパソコンに転送されたメールを開くと、応募者の多さだけでなく、その文章量に驚かされました。あくまで量や表現の上手さを問うものではないと注意書きしてあったにも関わらず、皆、それぞれの思いを丁寧に綴ってくれていました。当然シンプルな人もいましたが、長文で熱く語ってくれている人が多かったのです。だから、本当なら応募してくれた人全員と温泉に行きたいのです。そんなにも週刊ふかわを大切に思ってくれている人達に、「ごめんなさい」なんて言えないのです。実際、応募メールの中から一緒に温泉に行きたいと思った人の番号を書いていくと、ほとんどの人が一次審査を通過してしまいました。それから2次、3次と何度ふるいにかけても、なかなか数が減っていかないのです。ましてや30人に絞るなんてことは至難の技でした。だからバス1台をせめて2台にできないものかと、相談もしました。しかし、現状では台数を増やすことができず、1台により多くの人に乗ってもらうということでしか対処できませんでした。それでも、当初の30名程度からなんとか50名くらいにその枠を広げることができたのです。
正直僕は、感動しました。皆さんから寄せられたメールからたくさんの勇気をもらいました。バスツアー自体はまだ行われていませんが、今回の募集で様々なことを感じることができたのです。僕の頭の中でイメージしたことをしっかりと受けとめてくれる人たち、この「週刊ふかわ」を支えてくれている人たちが全国にたくさんいるということ。それだけ僕にとってこの「週刊ふかわ」がかけがえのない場所であるということ。テレビの一視聴者と違い、積極的に僕のことを理解してくれていて、そういった人たちがたくさんいるんだと感じれることが、僕にとって多大な勇気に変換されること。あらためて、これまで続けてきてよかったと思いました。
だから、応募してくれたのに一緒に行けない人にはとても申し訳ない気持ちでいっぱいなのです。ほんとに全員連れて行きたいのです。だから、仮にそうだったとしてもまったく気にしないでください。なんの差があるわけじゃないのです。単純に確率の問題なのです。ただ単に、ビンゴ大会で景品が当たらなかっただけなのです。僕としても会えないことは残念ですが、書いてくれた文章はすべて僕の心に届きました。なので、どうか気を悪くしないでください。きっとまたこういう機会はあるはずです。この人たちとなら泊まりも可能だとも思いました。
もう少しすると、当選者の方にはその旨のメールが届くかと思います。でも僕は全員に感謝しています。本当にたくさんの応募ありがとうございました。まだまだ至らぬ点が多いですが、末永くこの「週刊ふかわ」を見守っていてください。それでは次回からまた、よろしくお願いします。
P.S.
三宿webの「ロケットマンデラックス」は毎月第2金曜日になります。次回は、4月14日(金)6周年記念スペシャルです。ロケTを買いたい人は是非この機会に。
1.週刊ふかわ |2006年04月09日 10:00