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2018年08月03日
第757回「暑中お見舞い申し上げます」
さて、8月。誕生月。もうすぐ44歳ということは、この世界の門を叩いてから24年ということになります。ほぼ四半世紀たった現在、こうして毎日仕事に向かえるのも、皆様の支えあってこそ。本当にありがとうございます。
5時に夢中!を始め、きらクラ!、アベプラ、ひるおび!、最近は関西の番組に呼ばれることも多くなりました。月曜日のラジオも加わり、適度なテンポで心地よいリズムを刻ませてもらっています。
文筆に関しても、東京新聞の風向計や、朝日新聞のtelling.、そしてこの週刊ふかわと、なかなか油断できない日々ですが、こうして連載を抱えていると、常にアンテナを広げていることになり、社会に対して敏感になります。ただ、批判や苦言ばかりの世の中なので、あまり風刺や批判的な文章は書きたいとは思えず、自分なりの目線で表現ができればと思っています。
マルチ、という表現はあまり好きではありませんが、多角的な活動をしている印象を持たれているかもしれません。皆さんがどのように感じているかわかりませんが、全て、違った「ふかわりょう」でいるつもりです。番組によって、また同じ番組でも曜日によって、微妙に違う「ふかわりょう」が存在します。
役者さんでも、作品ごとに変わるタイプと、どの作品でも一貫した色を持っている方といますが、僕はどちらかといえば前者なのでしょう。それが僕のスタイルだと思います。
光は、反射することによって、色を帯びる。反射するものによって発光する色が異なる。それと同様に、僕は、番組や場所によって放つ色の異なる人間でありたいと思っています。
色や濃度の違いという意味では、かつて放送していた深夜ラジオの「ロケットマンショー」は最も原液に近いものを4時間という時間で薄めていた番組でした。
仕事の合間に行うDJの時間も僕にとっては欠かせません。表現者として、リズム感はとても大切だと感じるからです。と言っても、これは口実であって、単に好きだからやっているだけですが。でも、一番好きなのは、曲を作ること。音と戯れる時間。無心になれるからかもしれません。スタジオを後にする午前2時。見上げたビルが病院に見えることもありますが、心の中にあるものを音にすることで精神のバランスを保っているのでしょう。
2018年8月。派手にならず、目立たないように。スタンダードな味になるように。そして、常にいまが素敵だと思える、思われる人でありたい。どうか、これからもよろしくお願いします。
PS:来週、再来週の週刊ふかわはお盆休みのため、休載とさせていただきます。
2018年08月03日 08:37
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