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2020年10月09日

第849回「あざといって何だろう?」

 

 7月に特番として放送されたテレビ朝日「あざとくて何が悪いの?」が、この秋からレギュラー番組になったのですが、エンディング・テーマとして書き下ろした「あざとい夜はもう来ない?」が引き続き使用されることになりました。

 2ヶ月前の段階で秋のレギュラー化が決まっていたものの、エンディング・テーマに関してはどうなるかわかりませんでした。しかし、田中みな実さんや弘中綾香アナをはじめ、ゲスト出演した人気女優の皆さんたちが曲に合わせて踊り、それらがyoutubeにも残り、これだけで十分だったので、レギュラー化に関しては気にしていませんでしたし、きっと違う形になるのだろうと思っていました。

「引き続き、曲を使用させてほしい」

 だから、番組側から連絡があった時は頭の中でミラーボールが回るほど嬉しいものでした。「使用させてほしい」どころか、この番組がなかったらこの曲も生まれなかったのですから。しかも、新たに出演者が踊ってくれるとのこと。このメルマガが配信される時はレギュラー放送開始後になりますが、現段階ではどんな風に仕上がっているのか知らないので、とても楽しみです。

 子供の頃見ていた、「オレたちひょうきん族!」で流れていた「ウイリアム・テル序曲」や「DOWN TOWN」「土曜日は大嫌い」は、今でも耳にすると当時の感情を思い出します。オープニングの高揚感と、エンディングの楽しい時間が終わる切なさと多幸感。特に、バラエティーのエンディングはスタッフ・クレジットとともに、ピースフルな時間が流れます。そんなサタデー・ナイトを彩る音になれることは非常に光栄です。あらためて番組と、あの方への感謝はさらに大きなものになりました。なにせ、田中みな実さんの一声だったのですから、一生抱き続けることでしょう。

 それにしても、大躍進の2020年。京都の今年の一文字はみな実の「み」でいいんじゃないでしょうか。それくらい彼女の活躍はめざましいものでした。彼女のキャラクターを象徴する「あざとい」という言葉。もちろん、昔からありますが、こんなに時代にフィットするとは。「抜け目ない」「ずる賢い」「計算高い」、そしてかつての「ぶりっ子」に近いものがありますが、昨今耳にする「あざとい」には憎めないニュアンスが込められています。「お前、あざといな〜」と笑いながら言える空気。そこには「可愛げ」のようなものもあるのでしょう。

 「あざとい女」はイメージできますが、「あざとい男」っているのでしょうか。きっと、いなくもないのでしょうが、「小悪魔」とか「魔性」のように、女性の方が似合っている気がします。「ズルい女」なんていう曲もありましたが、「ズルい男」はあまり惹かれません。女性の性格を指す表現は男性よりも「クレバー」なものが多い気がします。男は、「あざとさ」に気づかない生き物。とにもかくにも、今月からスタートした「あざとくて何が悪いの?」は、毎週土曜日夜955分から。最後まで「あざとさ」をお楽しみくださいね。お茶の間でミラー・ボールが回ることを願って。

 

2020年10月09日 14:48

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