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2018年03月16日

第740回「イエロー・カーペット?」

 

「映画界では、ここがイエロー・カーペットと呼ばれているそうです」

 MCのウィットに富んだ表現に、スタジオはもちろん、お茶の間まで爆笑の渦だったかはわかりませんが、なぜだか世界的ビッグ・スターがやってくるようになりました。ジョディー・フォスターにサモハン・キンポー。そして今回のリュック・ベッソン監督。とてもいちローカル局とは思えません。一体どうして。これは快挙であり、ミステリーでもあります。

 「レオン」「グラン・ブルー」美しい情景や心情を描いた作品がある一方で、「TAXi」や「フィフス・エレメント」など、アクションやSFの要素が強いものもあります。当時、おしゃれなカフェには必ずと言っていいほど「レオン」や「ニキータ」のポスター、ポストカードが飾られていました。好きな映画はと訊かれれば、誰もが「レオン」と答える時代がありました。繊細で美しいだけではなく、おしゃれさがありました。そんな世界的に称賛されている監督が、この薄汚れたイエロー・カーペットにやってきました。

「そりゃぁ、この番組が一番だからさ」

「レオン?もう昔のことで忘れちまったさ」

「髪の色?別に意味はないさ」

「愛と宇宙?そりゃ愛に決まってるだろ」

 大好きな映画を作った人物がいま、目の前にいる。私の質問に応えてくれている。限られた時間ではありましたが、とても貴重な経験でした。

 

「愛とは、許すこと」

 これは映画「ヴァレリアン」の劇中に出てくる言葉。多少表現は違ったかもしれませんが。「許すこと」それは、5時に夢中!の監督、大川局長が大切にしていることであり、私が肝に銘じていること。ここに共通項がありました。そう考えると、このスタジオにいらっしゃることも決して偶然ではなかったのかもしれません。

「もう一回、劇場で観てみたい!」

 このような仕事をしていると、DVDで鑑賞する機会が増えてしまいます。もちろん、iMACの画面でも十分楽しめましたが、キャラクターの動きが非常に丁寧に描かれていて、大画面でも味わいたくなりました。「レオン」から二十余年。様々な色彩こそありますが、大切にしているものは変わっていない気がします。リュック・ベッソン監督には、まだまだ今後も期待してしまいます。さて、次はどんな世界的スターがイエロー・カーペットにやってくるのでしょうか。

 

2018年03月16日 14:53

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