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2017年04月15日
第699回「大きな好きなこと、小さな嫌なこと」
さて、もうすぐ700回。ロケデラは17周年を迎えます。これらの橋を支える橋脚として、数字の役割は大きいでしょう。竹の節のように、どこかで気持ちを確認するタイミングがないと、撓ってしまうかもしれません。
継続は力なり。どこについたかわかりませんが、この週刊ふかわにおいては、頭の中の整理をしたり、アンテナを張る習慣として、位置付けられている気がします。メルマガにせよ、DJイベントにせよ、特別大きな変化もなく継続してこられたのは、これだけ多様な選択肢がある中で、僕のような不可解な人間に関心を寄せるだけでなく、応援してくれている皆さんの存在があってこそ。本当に感謝しています。お店ではいつも決まったものを注文するように、僕が変化を好まない保守的なタイプというのもあるかもしれません。そして、もうひとつ。好きだからだと思います。
やりたいことをやる。好きなことだから継続できる。もちろん、その中には、やりたくないこともあります。嫌なこともあります。でも、それらはどれも小さなもの。好きなことに比べれば、大したことではないのです。
大きな「好きなこと」の中には必ず、小さな「嫌なこと」が包含され、排除するのはとても難しく、絶対に無くなりません。いや、それらがなくなったらダメなのです。仮に、大きな「好きなこと」の中が、小さな「好きなこと」でぎっしりだったら、きっと、大きな「好きなこと」に飽きてしまうでしょう。小さな「嫌なこと」だけで構築するとは言いませんが、それらは、好きでい続けるために必要なのです。
小さな「嫌なこと」に気を取られて、大きな「好きなこと」を見失ってしまう人もいます。「もう、辞めてやる!」それでせっかく見つけた、大きな「好きなこと」を放棄してしまってはあまりにもったいない。もしも、もったいないと感じないのであれば、それは大して好きではなかったのです。
もちろん、小さな「嫌なこと」に遭遇した時は、それは巨大に感じて、押しつぶされそうになるもの。しかし、冷静になった時、それらが「取るに足らない」ことだと気づくでしょう。小さな「嫌なこと」は、いわば、スープを美味しくするためのスパイスなのです。
「別に死にやしねぇ」
どんなに嫌なことでも、別に死にやしない。そう感じられる精神こそが、逞しさ。僕自身、逞しくなった部分もあるかもしれませんが、相変わらず繊細なスーパーデリケートゾーンもあります。これはもう、どうにもなりません。大切なのは、己を知ること。自分のキャパシティーを知ること。そのためには経験しかありません。考えていたってしょうがない。書を捨て、旅にでよ。スマホを置いて、外へ出よ。大切なのは、情報じゃない、経験が全て。経験につながるきっかけを与える人物こそ、影響力のある偉人と呼べるでしょう。行動あるのみ。考えることは大切だけど、どうにかなるさと、とりあえず動いてみる。
小さな「嫌なこと」なんて、あって当たり前。それらをくぐり抜けてこそ、素晴らしい光景に出会えるもの。なのに僕らは、日々、情報ばかりを浴びて、小さなことばかりに囚われてしまう。大きな感謝を忘れ、小さな不満ばかりが目立ってしまうのは、紛れもなく、今、平和だからでしょう。幸せだからでしょう。そのことに気がついていないだけ。僕たちは大きな幸せの中にいる、そう信じています。
2017年04月15日 12:51
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