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2017年04月15日

第697回「明日の景色が変わる夜」

「明日の景色が変わるかもしれない」

 本編ではおそらく口にしたことはないと思いますが、番組の宣伝の時に僕が勝手に付け足したフレーズです。

 新しい価値観に出会った時、新しい何かに気づいた時、人は、それまで生きていた世界がまるで違って見えることがあります。だから、世界を変えようと思うなら、自分が変わればいい。そうはいっても、自分を変えることだって決して容易ではなく、なかなかできることではありません。しかし、考え方を変える、別の視点を持つことは、それほど難しい事ではないはず。自分と違う価値観に触れることで、常識や先入観、固定観念を粉砕し、視界がクリアになる。そもそも、視界が曇っていることにすら気づかないでいることも多く、今までこんな曇ったメガネをかけていたのかと、驚くのです。日常が、これまでと違って見える。明日が違って見える。そんな思いで番組にのぞんでいました。

 色々な考え方がある。いろんな人生の登り方がある。相槌を打ったり、咀嚼したり、聞き手に徹していたので、これまでの番組とは与えられた役割が違いましたが、なかなかお会いすることのない方達を招いて生の声に触れる機会は、とても貴重な時間でした。こだわりを持った人や独特な考え方に出会えたことは、僕自身にとって本当に財産だと思っています。正直、どのリスナーよりも僕が一番、得るものが大きかったと思います。

 また、3人で展開するスタイルも新鮮で、僕だけでは気づかないことや拾えないこと、別の角度から切り込んでもらうことで、番組がより立体的になりました。3人だから生まれる空間がありました。

 ダイバーシティー。多様化。その一方で、少数派のエゴが目立っている昨今、本当のダイバーシティーとは何か。それぞれが主張しあうのではなく、尊重しあう社会になればいいなと思っています。「違い」を認め合う世の中。日本は島国ということもあり、「違い」に対して怖れを抱いてしまいます。目には見えない壁が、日常の中にたくさんある気がします。そういったものをなくすのは、やはり、ひとりひとりの意識。各々の考え方が変わらなければ、世の中は変わらないのです。

 Othersは、どこか、ロケットマンショーの答え合わせだった気がしています。当時は憶測で話していたことが、的確な言葉で解説されていくような。そして、Othersにやってくる人たちは皆、好きなこと、自分に素直に生きている人たちばかり。まさに、「自分に嘘をついていない」人たちでした。

 土曜の夜。リスナーやスタッフを含め、たくさんの出会いに感謝しています。ここからはまた、別の船でこぎ出さなくてはなりませんが、ここで手に入れた羅針盤があれば、どんなに荒れた海でも渡っていけると思います。これまで聴いてくれた皆さん、本当にありがとうございました。
 

2017年04月15日 12:49

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