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2014年12月29日

第591回「ミラーボールはまわっていますか」

 新番組も第五回を終え、さすがに気づいているかと思いますが、語りかけてくるのは「僕」ではありません。というと、若干の語弊があるかもしれません。未来の僕。「ターバンをしていたのが30年くらい前」だったり、「昔やっていた夕方の番組」だったり。そうです、彼は、現在の「僕」ではなく、第四楽章を奏で始めた「僕」。ブログの写真にあるように、羊に囲まれた家に住んでいる何年後かの僕が、放送しています。現在と未来が共存するパラレルワールド、なんて言ったらややこしくなってしまいますが。そこは「アイスランド」ではありません。「風とマシュマロの国」からお送りしているのです。

 それはさておき、様々な感想をお持ちになるでしょう。彼から送られてくる2時間のミュージックに、温もりや潤いを感じる者もいれば、冷たさや戸惑いを抱く者もいるでしょう。なんせ、行きつけの定食屋さんが急にフランス料理屋になっていたのですから。フランス料理屋だったらまだしも、インテリアショップかもしれません。番組に対して受け手がどう感じようと自由です。ただ、ひとつ、やってはいけないことがあります。それは、「ロケットマンショーを求めること」です。

 あれだけ終わったと言っても、新番組だといっても、時間帯やパードナリティーが重なっていることもあり、受け入れることのできない人がいます。それ自体は個人の感想であって、自由なのですが、その想いをぶつけてくる者がいます。ぶつけても構わないのですが、いくらぶつけてもそれらはまったく効果はありません。無駄な消耗になってしまいます。なぜなら、すべて承知の上でスタートしているからです。拒絶反応を起こすものがいないなんて、思うわけありません。むしろ、全員が反発するだろうとわかった上で、「LIFE IS MUSIC」を立ち上げています。ではなぜ、わざわざ反発されるような番組をはじめるのか。それは、「ロケットマンショー的な番組を開始することが、もっとも面白くない」と思っているからです。

 収録であっても、メールを募集してネタコーナーをやることは可能です。相槌をお願いすることだって、無理ではありません。笑顔のこぼれる2時間にすることは決して不可能ではないのですが、それをやったら、「面白くない」のです。だいたい想定できるし、4時間が2時間に圧縮されるだけ。ましてや生放送じゃないので、きれいなお水を使えないおそばやさんのよう。笑顔にはなっても、面白くはない。たとえ、多くのリスナーに支持されても、そんな、劣化版とはいわないけれど、新番組で「ロケショー的なこと」をするような人間に、僕は、なりたくない。

 だから、もし仮に署名的なものが集まっても、もし仮に上層部の人がいいよと言っても、僕はやりません。ロケットマンショーは8年半のミュージックだったのですから。 「ミラーボールはまわっていますか」 新番組を受け入れて欲しいなんてことは言いません。違和感や反発心を、どうか無駄にしないでください。それらのエネルギーを、どうか有効に活用してください。新しい彼氏・彼女に、以前付き合っていた人の要素を求めないでくさい。いつまでも母校に顔だして先輩面するOBにならないでください。もう、この店で、ハムカツ定食はやっていないのです。

「まわれ!ミラーボール」

 それが、ロケットマンショーにおける、僕からの最後のメッセージ。どうか、みんなのミラーボールを回転させてください。みんなの光を、放ってください。

2014年12月29日 18:39

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