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2012年05月27日

第489回「好きと嫌いの話」




すべて見終えたところであらためて実感した。



 





僕は





 





動物園が好きじゃない。





 





どんなに敷地が広かろうが





 





どんなに人気を博しようが





 





動物園が好きになれない。





 





どんなにエサをあげようが





 





どんなに工夫を凝らそうが





 





ペットショップも水族館も





 





胸が苦しくなって





 





楽しむことができない。





 





親しむことが大切だとしても





 





愛するきっかけだとしても





 





愛するがゆえだとしても





 





僕は、好きになれない。





 





檻の向こうに存在するのは





 





動物ではない。





 





動物は





 





人間以上でも以下でもない。





 





動物が動物だなんて





 





人間しか思っていない。





 





だからといって





 





動物園で働いている人を





 





責めるつもりはない。





 





キャバ嬢が足を運ぶペットショップを





 





批難するつもりもない。





 





もちろん





 





動物園を楽しんでいる人に違和感を覚えるわけでもないし、





 





動物園を愛している人は目くじらをたててもらってかまわない。





 





僕が





 





笑顔になれないだけ。





 





単に好きと嫌いの話。





 





好きだから





 





嫌いなだけ。





 





動物園がなくなる日。





 





僕が動物園を好きになる日。





 





どっちが先に訪れるのかな。





 





この気持ちが悟られないように





 





親子のチケットを購入するのかな。





 





できることなら





 





すべての動物たちを





 





檻から解放してあげたい。





 





好きと





 





嫌いの話。








2012年05月27日 09:59

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