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2009年02月01日

第347回「大井町の理由」

第347回「大井町の理由」
おかげさまでフニオチコンテスト完売となりました。もしも観覧にいこうと思っていたのに取れなかったという人は本当にごめんなさい。第二回が必ずあるとも言えないし、販売の勢いに押され数十席設ける予定だった関係者用の席もほとんどなくしてしまったので当日券に関しても若干枚になっています。なのでいっそのこと出場者としてエントリーしてみるのもいいかもれません。こういうことから新たな世界が広がったりするので。
いずれにしてもあと一ヵ月となりました。あの大井町の会場に腑に落ちない顔をした人たちが一堂に会すのかと思うとなんだか妙な期待に胸が膨らみます。
大井町、それは惜しくも山手線から一駅ずれた、それほどメジャーではないのだけどマイナーでもなく、派手と言うよりは地味目な街。明るさと寂しさが混在する街、大井町。大井町線という名前は付いているものの、反対側の二子玉川とは華やかさが違う大井町。そういう目で見ると駅員さんや街を歩く人たちもどこか腑に落ちない表情をしているようにも感じます。とにかくフニオチのイメージにはぴったりで、いまとなってはここ以外考えられないくらいフニオチコンテストにふさわしい街だと実感しているのですが、実はこの大井町のきゅりあんで開催することを決めたのは僕ではないのです。というのも、それはコンテストの会場を探している昨年末のことでした。
「どこもいっぱいですねぇ」
なんとなくやるなら、以前からその存在に一目おいていた区民センターのような場所でやりたかったので、東京都内の区民ホールを手当たり次第あたりました。しかし、平日はともかく土日となると一年先まで一杯という状況で、どうしても3月までに開催したいという僕の希望も捨てざるを得ない状況でした。
「3月までの土日だとこの4つです」
どうにかあがってきたのが東京都内で4箇所。当初は日曜日がいいと思っていたものの、そんなわがままも言ってられなくなりました。一度は東京がダメなら地元横浜もありかと思ったものの、ちょうどいい規模のものがなかったり、音楽専用なのでそういった使い方では…と電話で断られたり、もはやどうやってもこの4箇所から選ぶしかなくなりました。そんな矢先のことです。
「あれ、ここって…」
ロケで都内をまわっていたある日、収録場所に着くとロケバスの窓から見覚えのある文字が見えました。
「きゅりあん…?」
なんだか体がその言葉に反応していました。スケジュール表を見ると大井町と書かれています。
「大井町、きゅりあん…」
なんだか激しく聞き覚えのある言葉。僕はカバンの中にいれておいた会場候補リストを見ると、たしかにふたつのキーワードが記されていました。
「ここかぁ…」
それは天のお告げのようでした。これから下見などして会場を決めるという段階で、まるでここにしなさいとでも言うようにロケバスが停まり、収録現場がまさに、その後フニオチコンテストの会場となる大井町のきゅりあんだったのです。
こうなってしまうともう止まりません。この偶然を人は信じてしまいます。早速ロケの空き時間に会場を訪れてステージや楽屋を下見し、そのまま前金を支払って2月28日のフニオチコンテストの会場に決めたのです。完全に衝動買いです。ちなみに、この2月28日も急遽キャンセルがでたからで、これを逃すと一年先まで埋まっている状況でした。だから、なんだか運命的なものを感じてしまうのも無理はないのです。
 街としては迷惑かもしれませんが、勝手に運命を感じてしまった大井町に、今後フニオチさんたちが集うようになって、まだ色のついていない大井町を、フニオチの街として活性化させてもいいかもしれません。フニオチの街、大井町。初めて訪れる人はぜひその街のフニオチ具合も楽しんでください。

出場希望の方はコチラ

1.週刊ふかわ |2009年02月01日 11:03