« 第731回「ロケットスタート?」 | TOP | 第733回「うたたねクラシック?!」 »
2018年01月19日
第732回「シリーズ・日常を支えるもの〜サウンド・クラウド〜」
「これは、もしかして…」
ふいに現れた見かけないマークに、期待を寄せました。というのも、その形は陸上トラックのような形状で、これまでの経験上、オーディオ・プレイヤーにおける円のマークは、ループ、すなわちリピート再生を表していたからです。
「ついに搭載されたか!?」
恐る恐る指で触れると、オレンジ色に変わる楕円形。その時がきたのかもしれない、そんな期待を込めて再生すると、羊のシルエットが動き始めました。
それは、「サウンド・クラウド」という、クラウド・ストリーミング・サービス。写真がインスタグラムなら、その音楽版といったところでしょうか。プロ・アマ問わず、様々な楽曲が挙げられていて、世界中で利用されています。私もかれこれ10年近いお付き合いかもしれません。
アルバムに収録していない楽曲をアップするのがメインですが、作り途中のものを非公開であげては、移動中に聴いたりできるので、とても便利なクラウド・サービスなのですが、ずっと不満を抱いていたのがこの「リピート問題」でした。
何度も繰り返し再生したいのに、サウンド・クラウドは、その機能がありません。簡単にできそうなものですが、ストリーミングだから難しいのか、なかなか機能が追加されず、アップデートの度に落胆していました。
プレイリストは作れるのに、リピートができない。冬のウォーキングの際も、いちいち手袋を外して操作。スマホとブルー・トゥース・スピーカーを近くに置いてお風呂でリラックスしていても、リピートができないため、いちいち湯船から上がってスマホをいじる休日の午後。故に、リピート機能の搭載は私の長年に渡る切な願いだったのです。
「さぁ、くるか…」
朝日を浴びる羊のシルエットがスクロールしています。残りの波形もわずかとなってきました。
「さぁ、どうする?繰り返すのか?次の曲に行くのか?」
そして全ての波形がスクロールし終わると、一瞬画面が切り替わりました。
「きた!!」
再生していた曲が、頭に戻りました。誤作動ではありません。遂にリピート機能を手に入れたのです。
「やった!遂にやったぞ!」
これで、ウォーキングの際にいちいち手袋を外すことも、いちいち湯船から出ることもなくなりました。
ちなみにこのサウンド・クラウドは、運営的には厳しい状況とのことで、いつまでサービスが存続するかわかりません。なくなったら、多くの利用者が途方にくれてしまうでしょう。これがなくなったら、私も楽曲制作のリズムが大幅に狂ってしまいます。私の日常を支えるサウンド・クラウド。どうか、いつまでも続いて欲しいものです。
2018年01月19日 14:03
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.happynote.jp/blog_sys/mt-tb.cgi/189