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2018年01月26日

第733回「うたたねクラシック?!」

 

 突然のインフォメーションになります、5月にコンサートを開催することになりました。え?なんのコンサート?ロケットマン?いえ、クラシック・コンサートです。でも、「フーマンの日曜日」ではありません。

「是非とも、お二人でコンサートを」

 そんなお話をいただいたのは、かれこれ3年ほど前に遡ります。きらクラ収録後のNHKの喫茶店。とてもありがたいお話ではありましたが、熱量は伝わったものの、今までにないケースということもあり、なかなか具体的なところまで到達しませんでした。それから月日は経ち、あらためて開催を熱望されている声が届くと、再び喫茶店に集まりました。今度は、「2018年5月に福岡で開催」ということだけが決まりました。一年半ほど前のことです。

「内容はお任せしますので」

 肝心の中身は、内容どころか、メンバーもこちらの希望に合わせてくださるとのこと。オーケストラを呼べるわけではありませんが、夢のようなお話です。気の合う仲間でできたらどんなに素敵なことでしょう。やがて、顔ぶれとともに、頭に浮かんだものがありました。

「タイトルなんですけど…」

 こちらのイメージを伝えるために集まった3回目の喫茶店。きっと却下されるだろうと思って、恐る恐るタイトルを口にすると、意外な言葉が返ってきました。

「うたたねクラシック、いいですね!それで行きましょう!」

 まさかの即決。笑顔でご理解していただけました。そして叩き台として、仮のプログラムを提出。確かに「うたたね」を助長するような曲が並んでいます。

「では、これで各所確認しまして、早速チラシを作成します。では、よろしくお願いします!」

 頭の中で描いたものが、現実に向かって動き出しました。

 

 と言うことで、うたたねクラシック、まずは福岡で開催します。メンバーは、「きらクラ!」で6年パートナーを務めてくださっている、チェリストの遠藤真理さん。そして、ピアノをご教示してくださった、ピアニストの三舩優子さん。きらクラ!にもお越しいただき、とても明るく朗らかな声を聴かせてくれましたメゾ・ソプラノの林美智子さん。そして、フルートの音色が大好きなので加わっていただくことになりました、フルート奏者のyumiさん。こんな素晴らしい方々とともにお送りします。

 柔らかな音に包まれる、贅沢な昼下がり。音に揺られる極上のひととき。コンサート中にうたたねなんてけしからん!いえいえ、いいのです。音に揺られて夢見心地。うたたねクラシック。ぜひ、うたたねしにお越しください。

 

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2018年01月19日

第732回「シリーズ・日常を支えるもの〜サウンド・クラウド〜」

 

「これは、もしかして…」

 ふいに現れた見かけないマークに、期待を寄せました。というのも、その形は陸上トラックのような形状で、これまでの経験上、オーディオ・プレイヤーにおける円のマークは、ループ、すなわちリピート再生を表していたからです。

「ついに搭載されたか!?」

 恐る恐る指で触れると、オレンジ色に変わる楕円形。その時がきたのかもしれない、そんな期待を込めて再生すると、羊のシルエットが動き始めました。

 

 それは、「サウンド・クラウド」という、クラウド・ストリーミング・サービス。写真がインスタグラムなら、その音楽版といったところでしょうか。プロ・アマ問わず、様々な楽曲が挙げられていて、世界中で利用されています。私もかれこれ10年近いお付き合いかもしれません。

 アルバムに収録していない楽曲をアップするのがメインですが、作り途中のものを非公開であげては、移動中に聴いたりできるので、とても便利なクラウド・サービスなのですが、ずっと不満を抱いていたのがこの「リピート問題」でした。

 何度も繰り返し再生したいのに、サウンド・クラウドは、その機能がありません。簡単にできそうなものですが、ストリーミングだから難しいのか、なかなか機能が追加されず、アップデートの度に落胆していました。

 プレイリストは作れるのに、リピートができない。冬のウォーキングの際も、いちいち手袋を外して操作。スマホとブルー・トゥース・スピーカーを近くに置いてお風呂でリラックスしていても、リピートができないため、いちいち湯船から上がってスマホをいじる休日の午後。故に、リピート機能の搭載は私の長年に渡る切な願いだったのです。

 

「さぁ、くるか…」

 朝日を浴びる羊のシルエットがスクロールしています。残りの波形もわずかとなってきました。

「さぁ、どうする?繰り返すのか?次の曲に行くのか?」

そして全ての波形がスクロールし終わると、一瞬画面が切り替わりました。

 

「きた!!」

 再生していた曲が、頭に戻りました。誤作動ではありません。遂にリピート機能を手に入れたのです。

「やった!遂にやったぞ!」

 これで、ウォーキングの際にいちいち手袋を外すことも、いちいち湯船から出ることもなくなりました。

 

 ちなみにこのサウンド・クラウドは、運営的には厳しい状況とのことで、いつまでサービスが存続するかわかりません。なくなったら、多くの利用者が途方にくれてしまうでしょう。これがなくなったら、私も楽曲制作のリズムが大幅に狂ってしまいます。私の日常を支えるサウンド・クラウド。どうか、いつまでも続いて欲しいものです。

 

 

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2018年01月12日

第731回「ロケットスタート?」

 

 さて、2018年。個人的には、数字の並びというか、デザイン的にも好きです。安定感があって。年越しは久しぶりの生放送。思えば、収録ものはあっても、テレビ局で新年を迎えることはしばらくなかったので、例年とは違う高揚感がありました。

「あけましておめでとうございます!」

 特番の生放送が始まって数分後。スタジオ袖で5時に夢中!メンバーと迎える新しい年。家族と迎えるそれよりもどこか照れ臭い感じもありましたが、それがまたよかった気がします。昼と夕方と、夜の顔ぶれが一堂に会した空間は、それこそ親戚が集まって炬燵を囲みながらみかんを食べているような、ファミリー感溢れる時間になりました。終始笑いのたえない番組が終了したのは午前2時。その後、打ち上げもあったので、局を出る頃には3時になろうとしていました。

 MXの特番と、その数時間後にラジオの生放送。それも4時間半の長丁場。一体いつ睡眠をとればいいのかと、ある種の嬉しい悲鳴もありました。MXテレビとニッポン放送は目と鼻の先なので、いちいち帰宅するのも面倒なので、近くのホテルを予約していました。

 2018年。早朝。静寂が漂う朝の銀座を抜けて、ニッポン放送に向かいました。

「飛ばせ!元旦ロケット!」

 偶然なのか、必然なのか、突如生まれた番組にしては、とてもいいタイトルです。「元旦」と「ロケット」の相性がよく、一年のスタートにふさわしい、勢いのある響き。まさしく、ロケットスタート。

 時間帯や、FMAMの違いこそありますが、スタッフもかつてのロケットマンショースタッフが中心となっていたこともあり、端々に「ロケショー」の匂いがしたのではないでしょうか。曲紹介や、メールアドレスを連呼すること、中継を繋ぐくだり。六本木ヒルズからの眺めも素晴らしかったですが、有楽町のブースの眺めも最高でした。

 パートナーのおかげもあり、眠気と闘うこともなく、無事に終えることができた4時間半の生放送。その間、1秒たりともブースを離れることはありませんでした。離れたくなかったのでしょう。あらためて、ラジオが好きであること、自分にとっての重要性を実感する2018年。焼き芋を頬張りながら、車のいない首都高で帰路につきました。

 2018年。どんな一年になるのでしょう。いつもの景色、初めて眺める景色。あらゆる景色を楽しみたいと思います。日常と非日常の程よいブレンドで、芳醇な一年に。あらためて、今年もよろしくお願いします。

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