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2017年07月13日
第711回「シリーズ・日常を支えるもの〜梅酒〜」
風呂上がりにバスタオルを巻いたまま、おしゃれな冷蔵庫からビールを取り出して、「プシュー!」「ぷはー!」美味しそうに飲んでいる姿を、以前、トレンディー・ドラマなどでよく見かけました。そんな、風呂上がりのビールこそ未だに習慣になっていませんが、日常的にお酒を飲むリズムが近頃できつつあります。 ここ数年、クラブ・イベントの前にメンバーで集まって飲む機会が増えたのですが、僕はいつも梅酒を注文していました。梅酒とはいえ、飲みやすいからと調子に乗って飲み続けると、結構フラフラになってしまいます。DJメンバーで集まることよりも、梅酒が飲めることが嬉しくて集まっているのではと思うくらい、毎回梅酒を楽しみにしていました。 「家では飲まないの?」 正直、目から鱗でした。そう言われて気付いたのです。梅酒は家でも飲むことができる。時々自分でも驚くくらい抜けていると実感するのはこういう時。梅酒はお店で飲むものという意識が、盲目にさせていました。そうして僕は、スーパーのお酒コーナーに向かいました。 20年ほど前にもありました。カシス・ウーロンをお店でよく頼んでいたのですが、やろうと思えば家でも作れることに気づくと、瓶のカシス・リキュールが家にやってきました。ただ、どうしても家で飲むカシス・ウーロンは、お店で飲むそれとは違ったため、次第にフェード・アウトしていったのに対し、梅酒はお店で飲もうが、家で飲もうが、差異がありません。次第に、別の銘柄にもチャレンジしてみたり、地方を訪れた際には、ワイン愛好家のように、地元の梅酒を購入する楽しみまでできました。 水で割るもよし、ロックでもよし。中でも冷たい緑茶割りが最近のお気に入り。たくさんの氷の入った透明のグラスに、クリアな梅酒が注がれて。梅酒を片手に好きな音と戯れる、至福のとき。 「自分で作らないの?」 これは、まだ言われていませんが、そういえば、実家や祖母の家で梅酒を作っていました。台所の下の戸棚に大きな瓶が二つ。梅干しの瓶と、梅酒の瓶が並んでいたと思います。あの時実家にあった梅酒を、今飲んでみたいものです。 「そうか、自分でも作れるのか…」 時間をかけて仕込んだ自家製梅酒ならきっと、他にはない味わいが生まれるでしょう。いつかチャレンジしてみたいと思います。2017年07月13日 13:33
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